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2009年5月28日 (木)

がんばれ!新芽  

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こんなことまで

一般の人も読む所に

書いて・・・・・

人の目にさらされる事に

眉をひそめる人もいるかも知れない。

でも、私と出会ったきみきみのこの世に生まれ出でた意味を考えて

あえて、書き残そうと思った。

意外と私も記憶も薄れ、きっと忘れてしまうから・・・・。

私たちの仕事の一端も知って欲しくて書いておこうと思った。

素敵なご夫婦で嬉しかった事も書いておこうと思ったのね。

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「無脳児」と言う言葉を知っているだろうか?

脳の無い胎児

医療の進んだ現代では、お腹の中にいる胎児の診断がつく。

   脳が無いこと、

   その外側の頭蓋骨が無いことも、

   早期にわかる。

とても早い週数でお産に持っていく。

もちろん、パパとママの納得の上で。

用があって外来に行ったデナリは、呼び止められて、

パパとママに、入院のお産の準備してきてもらう物品を説明することになった。

15週

さぞかしショックで揺れているのだろうと覚悟して入った部屋の2人は、落ち着いていた。

持ってきてもらう物品を説明した。

要らぬお世話とわかっていても、

言葉を選んで、

パパに向かって

「そばに居てママを支えてあげてくださいね」

と言ってしまった。

縁があったのだろう。

次の夜勤に出ると、ママが入院されていた。

お産が直前にすんだところだった。

分娩介助は、デナリの担当にはならなかった。

既に他のスタッフが

きみきみママパパ家族の方と面会を済ませてくれていた。

そして、花とともに白い箱に休んでいた。

箱の上には、さらに大きな花束

きみきみは、それはそれは美しい顔をしていた。

穏やかな表情だった。

片方の手に乗るきみきみは、とても細くて小さかった。

頑張ったね。

人は、亡くなれば火葬される。

きみきみたちも、同じだ。

自分たちで手配される方もいれば、

業者の方にお願いする方もいる。

火葬場にご家族が出向く方もいる。

産後間もないママも火葬場へ出向く方もいれば、

パパやご家族だけで、ママは産後の養生の為に火葬場へ行かない方もいる。

ママの心と体の状態次第だね。

その状況を受け入れられているかどうかにも、左右されるよね。

時間がかかっても・・・・・・

すぐに切り替えられても・・・・・・

いづれにしても・・・

前に進むしかないんだね。

パパとママは、前に1歩・・・進もうと2人でされていた。

表向きには、涙は見なかった。

お配りした夕食を2人で食べているのを見て、大丈夫なんだと思った。

片時もママの傍を離れなかったパパが、とてもうれしかった。

きっと、あなた方の元に生まれて来れて、きみきみはとっても幸せだったと思うよ。

デナリきみきみではないけれど、カルテに残すために写真を撮らせてもらった。

あの写真は、きみきみに気に入ってもらえただろうか?

ようこそ、きみきみ。

きみきみのご冥福をお祈りします。

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