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2009年10月14日 (水)

もらい泣き

P8180268

ある勤務のこと。

胎児の心音が消えた。

やっとのことで妊娠した貴重児だった。

この世に貴重な子とそうでない子が存在するとは言わないし、

親にとって、どの子も貴重に決まっている。

しかし、あえてそう表現する胎児がいる。

一人の女性の妊娠・分娩・育児を通してさりげなく無意識に経過する人もいる。

反対にさりげなく流れない人もいる。

ようやくその流れに乗って、妊娠した。

大事に大事に40週そのお腹で育んだ。

明日、明後日、明々後日

逢える日が目前だった。

誰もが逢えると信じていた。

ところが、運命なのかどうしてなのか誰か教えて欲しい。

突然心臓が止まった。

推定体重3000g

どうしてなのか・・・・・。

亡くなった胎児の分娩。

自分の意思を示せない胎児を分娩するためにいつもの陣痛促進剤で点滴開始。

ようやく効果が出始めて陣痛開始。

母親教室も乳房管理も係りになって妊娠中に関わった同僚は

そのママと話をした。

そして、涙を流すママの手をとった。

ママの涙がその手を通して同僚に映った。

一緒に泣いた。

同僚は、その時の昼の出来事を私に話す。

共に泣いたその手で、デナリの手を取って、その時の手を再現した。

両手で包まれたデナリの手を通して、亡くなった胎児を宿したママの悲しみと嘆きがデナリに伝わってきた。

デナリ、もらい泣きする。

おそらく関わることが無かったママ

顔も知らないママ

共感して泣いた同僚

もらい泣きしたデナリ

私はそう言う仕事をしています。

せ・

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コメント

デナリさん、こんばんわ。

切ないですね。
うれしいこともいっぱいあるお仕事のようですけど、
悲しいこともいっぱいあるんですね。

投稿: はいいろととろ | 2009年10月15日 (木) 21:11

はいいろととろさまへ   デナリ

おはようございます。
お遍路さまお帰りなさい。
いつか、私も行ってみたいなと思う今日この頃。
車でつなぐ人の多い中、すごいですね。

大変じゃないですよ。
一人一人の人生にとって、起こる「死」を生まれる前に経験してしまった子に立ち会っただけです。
それもその子の人生の流れです。

受診したら心音がなかった。
何日かまえからそう言えば、
赤ちゃんは、お腹の中で動いていない・・・と言う事なんで・・・ひとえに受容のみです。

人は強くやわらかい。

愛されてさえいれば・・・必ずみんな、心に痛みを抱きながらもしっかりされています。

寄り添う事の気疲れはありますが・・・・
幸せな事に、私の心身も健康です。

投稿: はいいろととろさまへ | 2009年10月17日 (土) 07:32

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