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2010年6月 4日 (金)

あふれ出す出血が止まらない

P6040036今日の夕陽だよ。

分娩

児が娩出した。

胎盤も出た。

いつも通り、滞りなくスムーズな分娩だった。

そこからが違っていた。

P6040037 流れ出る血液

分娩の後の大量出血は珍しいものではない。

弛緩出血

子宮頚管裂傷

原因を修復すると止まる。

溢れ出る出血で原因を特定できない。

点滴を入れるために血管確保する。

点滴内に子宮収縮剤を入れる。

子宮を腹壁から冷やす。

子宮底を輪状にマッツサージする。

児におっぱいを吸ってもらい子宮収縮を促す。

ダラんと弛緩した子宮がカチ~ンと収縮した。

しかし、今回はそれだけではすまなかった。

勢い良く流れ出る出血は、まだ止まらない。

ドクターが言った・・・・水道管が破裂したようだ。

手を下ろしたも思わず再び手袋をつけた。

ガーゼを手に持ち抑えにかかる。

疑わしい裂傷を縫うが止まらない。

出血部位がそこではないと血の流れでかき消す。

奥へ奥へ縫っていく。

そんなに凄まじい傷を作るようなお産では無かったのに、変だ。

子宮頚管が切れるような陣痛は無かったし、変だ。

いったん、使ったガーゼに沁みこんだ血液を測る。

時間がかかる。

ガーゼ106枚・・・(その後も同じくらいガーゼを使った。)

出血 896g

下に敷いていた布に沁みこんだ血液300g

私が救急搬送の為に救急車を呼ぶ。

分娩室まで救急隊を誘導する。

針をかけてもかけても、かけた所から出血する。

更なる異常事態の為に、

失血の補充に輸血が必要になったときの為に、

総合病院に転院

分娩時 340g

縫合時 896g

敷き布 300g

その後 150g    トータル1686g

それでも、止まらなかった為、ホルムガーゼで更なる圧迫し、移動した。

デの助産師歴の中で最多出血量の分娩となった。

搬送先に到着したら、止まっていたそうだ。

そして、更なる縫合で落ち着いたそうだ。

あっちもこっちも

静脈瘤が怒張していた。

行った後を片付ける。

洗濯物に紛れて、ポトンと血の団子になったガーゼの塊が足先に落ちた時

汚染した白い靴下も放り込んだ。

洗濯上がって、濡れたままのその靴下を又履いた。

取りに更衣室に行く間が惜しい。

かといって裸足よりましだった。

冷たい靴下がとっても気持ちよかった。

私の熱い末梢の体温ですぐに乾燥した。

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