防獣ネット
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滝本北谷・荒天による増水の為、遡行を中止して尾根に取り付いた。
尾根を突き上げて・・・滝本本谷との間のこの尾根に出たとき防獣ネットに突き当たった。
植林を伐採したこの一帯の若木たちを保護する為にクルリと一面取り囲んでいた。
獣といっても鹿だね。
あそこ・・・と言われた先に、目をやってみたが私は見つけられなかったが・・鹿がいたらしい。
滝本本谷を下ろうと言う考えのもとで、一度谷まで下ったが安全のために再びこの稜線まで登り返した。
その時、ススキの原に出た。
その時向こうに見える植林との境界に向かって歩いていた。
トップを歩く姿が見えていたから、獣道をたどって1人で歩いた。
枕木の何本も並べている開けた所にでた。
人の痕跡がしっかと残るこの地は、何だったんだろう?
そう思った、瞬間に・・・その枕木の広場の真ん中に・・・完全な形で残っている完全な姿で白骨になっていないが全体が白い皮をまとった小さな固体を見つけた。
今から思うと卵膜をかぶったままの姿。
犬系じゃないな・・・・目の裏に残った残像を思い出すと・・・・鹿の死産?の後?
あまりに幼そうな頭蓋骨。死産と言うより小さすぎるから流産?
怖くなって・・・スピードを上げてその場を去った。
後続の人に呼び止められた。
余り離れてない所で・・・10人寄って休憩した。
肉食の獣に食い荒らされる事も無く、空の鳥に食われるほども無く何故そこにそうしているのかも分からないけれど、獣避けのネットと関係あるようなない様な・・・微妙な感覚だった。
山に行かなければ目にする事の無い・・衝撃的な姿・・・誰かと共有できたら・・消去できていたんだろうが・・・誰も見ていなかった。
胸に残るあの子の姿。
産み置いた母は何処に行ったんだろう?
自然の営みの中で、自然淘汰・・・生き抜けなかった命がココにあったんだねと
私が教わる為に・・・あの沢に呼ばれたのかな~と、ふっと感じる。
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